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プジョー編


さて、コロンボがあれば次に欲しくなるのが、彼の愛車プジョー・カブリオレ403。
でもカブリオレ403のキットって、売ってません。同じプジョー社の30xシリーズ、404などはレジン・キットで 販売されていますが、403は見あたりません。 (実はHeller社製1/43のキットが存在しました
それに売っていたとしてもサイズは1/48。一方我が「コロンボくん」は1/35か1/36。 いずれにしろ、サイズが合わない…。

うーん、じゃあ、作ってみるか…

ということで、約1/35スケールのプジョー・カブリオレ403製作記です。


●資料が…
ディスプレイ模型を作るわけですから、まずは実車の資料が必要です。ところがあんまりないんです (探し方が下手なだけか…)。 ビデオで参考にしたのは、 「自縛の紐」「断たれた音」「別れのワイン」「秒読みの殺人」「殺人講義」
本で見つかったのは、
   ワールド・カー・ガイド10●プジョー/(株)ネコ・パブリッシング
だけ。カブリオレ403も、「コロンボ警部も乗った」と紹介されています。
幸いなことに、本の巻末にはサイズも載っていました。それによれば、
   全長/全幅/全高 = 4470/1670/1490 mm
これを1/35にすると、127/556/42 mm。
アリイから発売されている1/32国産車「1/32オーナーズクラブ」が、 ちょうどこのくらいの大きさでしたので、このうちの3台を買ってきて、継ぎ接ぎして改造することにしました。
さて、買ってきたキットは以下の3つ。

これをどう「プジョー」にするか…。

●ツギハギ

キットを開けてみて、プジョーとの類似点をピックアップ。
フェンダーとボンネットはブルーバードとクラウンのツギハギでなんとかなりそうです。
天蓋(幌)はフェアレディ、後部のトランクはクラウン。
フロントのグリルまわりは自作と覚悟を決めました。
クラウンのボディのうち、
フェンダーの一部をカットした"残骸"




ライティングを失敗して、色がちゃんと出てませんが、ツギハギ直後のフェンダーです。
黄緑色はポリパテ。
コロンボの車は2ドアなので、4ドアだった彫り込みもパテで埋めてあります。

この時点で、「ん?ちょっと大きめ?」という印象が…


ブラウン管からのサイズ割りだしメモ

そこで「自縛の紐」「殺人講義」のビデオでサイズを確認しました。ブラウン管に定規を当てて… (なんて原始的)。すると、手持ちのデータと違うことが判明。4ドアと2ドアはサイズが違うみたいで、 全長と全高の比率が合いません。
さらに「自縛の紐」では、コロンボがプジョーの真横に立つカットがあるんですが、 屋根のてっぺんが肩くらいの高さなんです。
「コロンボくん」本体と並べてみても、やや高すぎます。「コロンボくん」との「共演」が最終目的なので、 組立の時に調整することにしました。


●フロントグリル
針金で外枠を作り、プラ板に接着、これを芯にしてポリパテを盛りつけ、真ん中を切り抜きます。(1)  ヤスリで整形したら(2)、周りのプラ板を切り取ります。(3)

(1) (2) (3)

プラ板とピアノ線で加工し、後ろから金網を貼って、完成。

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