バンダイから出ているヤマトのキットは、必ず翼を接着するように指示されており、そのための 溝が両舷に深く刻まれています。・・・が、翼を出して飛行するヤマトは、劇中もそれほど登場しません。
そのためこのキットにもある翼接着用の溝は、パテで埋めました。
左の画像は、ほぼボディラインの改修を終え、甲板を接着した状態。
黄色の部分がポリパテ盛りをした部分。主に艦尾の艦載機発進口と補助ノズルを再現するための改修であることが 分かります。


バンダイのヤマト・キットのもうひとつの特徴は、1・2番砲塔が載っている甲板のラインが左の画像のように なっていること。甲板自体は水平で、砲台の左右が「壁」みたいになっているのです。 戦艦大和のこの部分は、甲板そのものが緩やかな坂になっており(通称"大和坂")、宇宙戦艦になっても このラインは継承されています。
そこでキットの砲台をそぎ取ってしまい、「壁」の間をパテ埋め、ヤスリで甲板をツライチにしました。
本当はキットの「壁」のラインに沿って坂を作るのがベストなのですが、砲塔旋回のクリアランスをとる関係上、 甲板はほぼ平らになっています。

関連項目 主砲
サフを吹いた副砲
副砲の砲身は中間部にも段差があり、砲口も小さすぎて開口できず、当初はキットのままと考えていましたが、 パルスレーザーさえもパイプ化したのに・・・ということで、 何とか真鍮パイプと交換。 パイプ外径は軸が0.5mm、太い段差の部分が0.7mm。組み合わせて6本の長さを揃えるのに一苦労でした。 副砲は測距儀の代わりに円形のダイヤルみたいなものが付いているので、WAVEのリベットを加工して再現。
問題のパーツ
煙突後ろ、中央の羽根状突起の基部に、何か付いています。
子どもの頃は、接着時に羽根が安定するように付いているだけのもの思って、ニッパーで切り取っていたのですが、 どうやら排気口(?)のダクトだと判明。細かい所まで気に掛けてモールドしてあるのは流石バンダイなのですが、 この形状では・・・(^^;
そこで細切りプラ板を積層に接着し、ライターで軽く暖めて曲げ、劇中に近いダクト状のものを作成。 先端にはエッチングパーツを接着し、排気口を再現しています。
新造のダクト
右は完成型。スミ入れ済み。
煙突後ろ、中央につくフィンの上部は伸ばしランナーと0.3mmプラ板で作り直しましたが、その他のフィンは パーツを薄く削り込んでいます。メインノズルの3枚のフィンのトンガリ部分は、伸ばしランナーを削ったもの。
フラップのモールドは省略しています・・・とういか、こんなに小さなフィンに付いたフラップで 舵が取れるんだろうか・・・

両舷展望室の窓部分には縦線のモールドが入っていますが、数が多すぎるので、一旦削って溶きパテでならした後、 お馴染み1/700エッチングの手すりを接着。このままでは取って付けたようなので(実際そうなのですが・・・)、 上下の段差にパテを盛り、中央が帯状に引っ込んでいるように加工。

同様の手法で両舷下部ドームのシャッター状モールドを付け足し。キットのままでもモールドされているのですが、 塗装したら埋もれてしまうくらい浅いので・・・。