アルカディア号の中でも、艦首のドクロとともに特徴的なのが、後部のキャビンです。出窓です。デカイです。
キットは1/1000ですが、側面の窓は天地が12mmあります。もしこれが原寸だったら
12mあることになるわけで、ガラス張りの3階建て位のビルが、宇宙船の後部にハマっているのと同じです。
キットではこの窓が艦体と一体成形されていて、説明書の作例では黄色く塗れとの、
何とも風情のない指示が…。
でもこれだけ目立つんですから、どうせなら透明にしたいところ。
まずキットの出窓の周りに粘土で枠を作ります。そこにシリコンを流し込み、
窓のディティールを型取りします(図1・図2)。
次に透明にする部分をキットの窓部分から切り取ります(図3)。ポッカリあいた穴に、さっき型取りした
外型を被せ、内側から再度シリコンを注入(シリコン同士がくっつかないように、外型の内側には離型剤を
塗ってあります)。
すると窓の原型となるシリコン型ができるわけです(図4)。
これを更にシリコンで型取りし、
透明レジンで複製。するとくり抜いた窓枠にぴったりハマる窓が完成するわけです。(図5。すごい手間…)
ここまでクリアにしたら、"ボンボリ"もクリアにしたいところ。
そこで部品のクリアにしたい部分を透明アクリル角棒と交換し、その周りに金網のエッチングパーツを
巻き付けてみました。
クリアにしたら、当然、電飾です。(下図)
キャビン内部から光が漏れないようにプラ板で二重構造にし、豆球を仕込みました。
噴射ノズルの豆球が暗いのが、ちょっと失敗ですが、まあ、宇宙船は慣性飛行が
多いわけですから…。
下部主砲を差込むだけにして取り外せるようにし、そこにピンジャック式の電極を設置、
外部から電源供給できるようにしました。
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